非常時の豆知識 令和6年4月号
―――暖房に頼らないNo4―――
HSP入浴法
お風呂で身体を温めて体調を改善する「たんぱく質ヒートショックプロテイン(HSP入浴法)」というものがあることをご存じでしょうか。
これは、免疫力を高める「HSPたんぱく質」が体温を38℃程度にすると増える性質を利用した入浴法で、そのために40~42℃の温湯で体を温めるという入浴法です。
湯温が40℃なら20分程度、41℃なら15分程度、42℃なら10分ほどお湯につかり体温を38度に上げるようにします。途中で湯船から上がっても構いませんが、(長湯の方は物足りないかもしれませんが)合計でこの時間になるようにしてください。
入浴後は吸汗性のある下着や部屋着、靴下をはきバスタオルを羽織るなどして保温します。入浴前後には水分補給を忘れずに行いましょう。HSP入浴法を2,3日おきに週2回ほどのペースで続けることがHSP効果を継続させることができると言われています。
ただし、お年寄りの方の入浴にはよくよく十分な注意が必要です。無理をせず半身浴するだけでも結構ですし、心臓疾患、高血圧など持病のある方はまず脱衣場・ふろ場においてエアコンを設置するなどして急激な温度変化を起こさせない工夫が必要です。
まずは安全な条件下で入浴をすることを心がけつつ、余裕が出てきたら免疫力を上げるための体質改善としてHSP入浴法を試してみてはいかがでしょうか。